ふなずしサミット
ふなずしを愛する人が集う茶話会、それがふなずしサミットです。
ふなずしがメディアに取り上げられる時その多くは、
ふなずし販売を生業としているプロの方々からの発信が多いです。
縄文時代末期に米と共に伝来したと伝えられる熟鮓(なれずし)文化、
特に独自の文化が深まった琵琶湖のふなずし文化を繋いできたのは、
プロの業者もさることながら、一般庶民の中で受け継がれてきました。
プロの専門業者さんには、門外不出として公開したくないところもあると思います。
しかし、庶民のふなずし文化に隠すという概念はあまりなく、
ふなずしの作り手同士が知恵を寄せ合い、
技を研究し合って今日のふなずし文化の一端を担っています。
先祖代々受け継がれてきた、琵琶湖の自然環境が生み出すふなずし文化。
この文化を次世代へと繋ぐこと。
個人的には、偉大なるお師匠様、彦根市八坂町の田中花さまから受け継いだ文化を、
お師匠さまの曾孫のココちゃんへと繋ぐこと。
それがふなずしサミットを続ける理由です。
ふなずしサミット主宰 鈴木大輝(一般社団法人日本発酵生活協会代表理事)
今年もふなずしを愛する人たちの茶話会、
ふなずしサミット2022を開催いたします。
さあ、マニアックにふなずし愛を交わし合いましょう。
日時:2022年8月3日(水)19時〜21時
場所:石山寺 至誠庵 湖舟(滋賀県大津市石山寺3ー2ー37 石山寺観光駐車場内)
参加費:1000円 又は ふなずし(お皿に盛り付け、ご持参ください)
お食事:お一人様8500円(お茶飲み放題、+1500円でお酒飲み放題)にて、
湖舟さんのお料理がいただけます。3日前までに、直接湖舟さんにご予約をお願いいたします。
献立は決まり次第、発表します。
湖舟さんの上質な湖魚料理をお楽しみください。
これまでのふなずしサミットアーカイブ
第1回ふなずしサミット
開催日:2019年4月27日 会場:中野家具展示室(彦根市中央町)
プログラム:
1.パネルディスカッション「ニゴロブナと琵琶湖環境の話」
ゲストパネリスト:太田滋規氏 滋賀県水産試験場職員
2.パネルディスカッション「魚のゆりかご水田米プロジェクトの話」
ゲストパネリスト:堀彰夫氏 せせらぎの郷代表
3.ふなずし試食
4.参加者同士のフリートーク
まとめ
・暑い時期の仕込みで乳酸菌を一気に増やし、
pH値を下げて樽内を強酸性環境にすることで、
保存食品としての安全性を高め、酸が骨を柔らかくする。
・ふなずしは自然と人間と神を繋ぐ、神饌である。
・ふなずしのお腹を割かないのは、神に捧げる
生き物だから。魚自体は死んでいるが、菌が生きている。
・琵琶湖の周りに道路ができる前は、梅雨時の大雨で、
琵琶湖と周辺の田んぼが繋がり、フナなどの魚は、
田んぼで産卵、稚魚の成長ができていた。
・昔は、田んぼと琵琶湖の水位は同じだったため、
ちょっと雨が降ればフナもナマズもうなぎも亀も田んぼでランデブー。
学校から帰ったら子供達はそんな魚たちを捕まえて夜のご飯に。
そんな光景が復活したら最高ですね。
第2回 ふなずしサミット
開催日:2020年3月27日
会場:湖舟(大津市石山寺)
プログラム:
1.パネルディスカッション「我がふなずし人生」
ゲストパネリスト:嘉田由紀子氏 参議院議員・前滋賀県知事
2.パネルディスカッション「変わり続けるフナズシ」
ゲストパネリスト:橋本道範氏 滋賀県立琵琶湖博物館職員
・滋賀の食事文化研究会会員
参考資料:
3.ふなずし試食
4.参加者同士のフリートーク
まとめ
・ふなずしの製造方法は時代とともに変わってきたので、
今、伝統的だと言われている作り方も、どんどん変えて
いって良い。
・室町時代は寒鮒を、玄米と塩を同時に入れて
90日間の早い発酵期間で食べられていた。
・ふなずしサミットで政争の話はそぐわない
・至誠庵湖舟さんのふなずし料理は革新的で最高に美味しい
https://www.shiseian.com/search//
第3回 ふなずしサミット
(未来へつなぐ しが文化活動応援事業補助金交付事業)
開催日:2021年8月2日
会場:オンライン配信(感染症拡大防止対応のため)
配信会場:岡村本家(犬上郡豊郷町)
配信URL:
https://www.youtube.com/watch?v=H4hMVDOvIwo&t=1377s
プログラム:
パネルディスカッション「ふな漁の変遷」
ゲストパネリスト:奥村吉男氏 沖島の漁師、
【協賛御礼紹介】
発酵の里 高島で、ふなずしの乳酸菌を使って作る米粉のヨーグルト、
「マイシュワグルト」を作る三科美保子さん。
ヨーグルトよりサッパリしてて美味しい。
ビーガン、アレルギー・アトピーで悩んでる方は必見です。